被災後かなり時間がたってからも管理組合が苦労しかことのひとつとして、居住者全員の避難先を確認できなかったことが挙げられる。県外に避難してそのまま連絡がとれなくなったケースもある。これらの経験からすると、管理組合は日ごろから万一の場合の住民の避難先を把握しておく必要がある。その上で、居住者の全員が一日も早くマンションに戻ってこられるような応急対策を施さなければならない。朝日ケ丘レックスマンションの人は「みんなが戻ってきて連日のように膝を詰めて建替えか、補強による復旧かを住みながら話し合えた」ことがたいへん重要であったと語っている。
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その一方、建替えを急ぐあまりにエレベータを止めるなどして住民の退出を図った管理組合では、補修を主張する人たちとの意見の対立を悪化させている。マンションでも、グランドパレス高羽でもこのような事態が起こっている。建替えるにしろ、補修で復旧するにしろ、十分な議論と検討をおこなう土俵を管理組合はまずつくらなければならない。この点を間違えると大きな混乱に陥る。